R30G/W型トヨタ ノアはグレードごとに内装に違いが！

R30G/W型3代目トヨタ ノアには、3つのグレードとGR SPORTが設定されています。各グレードとも性格が異なり、それにより装備や内装に違いが設定されます。ベースとなるのはXグレード、装備を追加し内装のランクを上げたのがGグレードです。Siグレードはスポーティーグレードのため内装もスポーツモードにあふれ、SiグレードをベースにGRがボディや足回りをチューニングしてパーツを追加したのがGR SPORTです。それぞれの内装の違いについて見ていきましょう。

R30G/W型トヨタ ノアの内装

ベースグレードのXのシート表皮は、ファブリックです。室内色はブラックですが、天井はグレーを採用しています。空調はフロントシートの左右独立温度調整が可能な、オートエアコンです。リヤはクーラーのみで、ヒーターはフロントシートと兼用です。

ステアリングは3本スポークタイプでウレタンを採用。ドアトリムはフロントドアにファブリックが使用されています。センタークラスターパネルはブラックです。余計な加飾がなく、シンプルな点が魅力です。ドレスアップ派にもおすすめです。

Gグレードにオプションの内装「フロマージュ＆ブラウン」

豪華グレードのGでは、シート表皮に消臭機能付きのハイグレードファブリックを採用します。フロントシートは快適温熱シートです。室内色は標準でブラックですが、オプションでフロマージュ＆ブラウンが選択できます。どちらの室内色でも天井はブラックです。空調はフロントシート左右独立温度調整が可能なオートエアコンで、お肌に優しい弱酸性でウイルスや菌の抑制効果、消臭効果のナノイーが噴出されます。リア空調はオートエアコンでクーラーだけでなく、ヒーターも対応しています。

ステアリングは3本スポークタイプで合成皮革巻き。シフトノブはガソリン車で、本革巻きです。ドアトリムはフロントドア、スライドドアとも合成皮革を採用。豪華グレードだけに、革素材の使用が多いですね。センタークラスターパネルはピアノブラック塗装を採用し、室内をシックな雰囲気に演出します。

エアロパーツ標準装備のSiグレードはブラック基調の内装

スポーティーグレードのSiでは、シート表皮はエアロ専用ファブリックで消臭機能付き。ハイブリッド車ではフロントシートに快適温熱シートを採用しています。室内色、天井ともブラックです。空調はXグレードと同じです。

ステアリングは本革巻き3本スポークタイプ、シフトノブも本革巻きです。ドアトリムはフロントドアにファブリックが採用されます。センタークラスターパネルはピアノブラック塗装を採用します。

なおエアコンに関し、ハイブリッド車は全車1席集中モードと温度センサー付きのS-FLOWを採用します。電気を効率的に使うタイプの空調です。

GRが手がけるコンプリートカーのGR SPORTは、他グレードと一線を画す特別な存在です。フロントシートは他グレードのものと交換され、専用スポーティーシートに。GRロゴが入っています。2列目以降のシートは、他グレードの7人乗りのものと同じ形状です。シート表皮はメインでブランノーブ®、サイドは合成皮革を使用しています。ブランノーブ®とはTBカワシマ株式会社が開発した高機能ファブリックで、手触りがスウェードのようなヌバック調なのが特徴です。室内色と天井はブラックを採用しています。空調はベースのSiと同じタイプですが、コントロールパネルやエアの噴出口回りのベゼルがピアノブラックやダークシルバーで塗装されています。

ステアリングは専用の小径本革巻き3本スポークタイプで、GRロゴ入り。シフトノブも本革巻きです。スタートスイッチは専用で、GRロゴ入り。ドアトリムはフロントドア、スライドドアともスウェード調ファブリックで、シート表皮との一体感を演出しています。

センタークラスターパネルはピアノブラックと、ダークシルバー塗装を採用。室内が大人のスポーティー感に包まれます。

R30G/W型トヨタ ノアの室内収納スペース

トヨタ ノアの豊富な室内収納は使い切れないかも？

R30G/W型トヨタ ノアの室内には、収納スペースが豊富に用意されています。全グレードで共通なのが、

• サンバイザーのチケットホルダー（運転席）
• サードシート中央席ヘッドレスト用収納スペース
• オーバーヘッドコンソール
• 助手席アッパーボックス
• グローブボックス
• センタートレイ
• センターマルチトレイ（カップホルダー2個付）
• センターロアボックス
• 運転席ロアボックス+カードホルダー
• ボトルホルダー付ドアポケット（フロントドアとスライドドア）
• デッキトリムボトルホルダー
• 助手席シートバックテーブル（カップホルダー2個付）

※助手席シートバックテーブルは福祉車両には未装備

さらにハイブリッド車には、独立型センターコンソールボックスも標準です。収納場所が多すぎて、どこに何をしまったか忘れないようにご注意ください。

R30G/W型トヨタ ノアのシートアレンジ

7人乗りシートの基本状態から多彩なシートアレンジが可能

R30G/W型3代目トヨタ ノアには、2列目シートがキャプテンシートの7人乗りと、ベンチシートの8人乗りが用意されています。2列目シートが左右独立して前後スライドできる7人乗りは、多彩なシートアレンジが可能です。まずは7人乗りでしかできないシートアレンジを、ご紹介します。

R30G/W型トヨタ ノア（7人乗り）のシートアレンジ

• スーパーリラックスモード
  3列目シートを跳ね上げ、2列目シートを横にスライドしてから後ろにスライドすると、2列目シートの足元はゆったり。まるでリビングのように寛げます。
• だんらんモード
  2列目シートや前後横にスライドして運転席、助手席と近づけると、4席が近くなります。4人でわいわいと会話を楽しめます。
• 後席トライアングルモード
  2列目シートの片側を後ろにスライドすると、2列目と3列目の乗員どちらにも距離が近くなります。お子さんやご両親のケアができます。
• フリーアクセスモード
  2列シートをどちらも横スライドさせると、左右のスライドドアから3列目シートにラクラク出入りできます。
• 前席ベビーケアモード
  ベビーチェアを取り付けた2列目シートを前と横にスライドし、フロントシートと近づけると、乗車しながら赤ちゃんのケアができます。

他にも、センターコンソールを装着しないガソリン車の7人乗りなら、2列目シートをドア側に横スライドさせると、フロントシートから3列目シートまで続く通路も確保できます。R30G/W型トヨタ ノアでシートアレンジにこだわるなら、2列目シートがキャプテンシートの7人乗りがおすすめです。

R30G/W型トヨタ ノア（全車）のシートアレンジ

• フロントフラットソファモード
  フロントシートを倒し2列目シートの座面と合わせると、2列目シートが長く延長されます。仮眠のベッドにも使えます。
• ラゲージモード
  3列目シートを左右に跳ね上げて折畳むと、広大なラゲッジスペースの出来上がり。2列目シートに人が乗っていても、十分な広さです。
• ビッグラゲージモード
  3列目シートを左右に跳ね上げて折畳み、2列目シートを一番前までスライドさせると、ラゲージモードがさらに広く使えます。
• リヤフラットソファモード
  ２列目シートと3列目シートを全て倒せば、広大なフラット空間ができます。運転途中の休憩で横になったり、エアーマットを使ってフルフラットにすれば車中泊も楽しめます。

8人乗りの2列目シートは左右独立可倒式ですが、座面がつながっているため、左右独立して前後にスライドできません。そのためシートアレンジの種類が限られますが、多くの荷物を搭載するという点では7人乗りをしのぎます。

まとめ

R30G/W型トヨタ ノアのグレードは基本的に3種類ですが、ベーシックなXグレードでも空調は上級グレードと変わらないものです。内装材やシート表皮は機能やデザインだけでなく、手触りや衣服との組み合わせで滑りやすいなど、各自のチェック項目やこだわりポイントがあると思います。実際の感じはぜひ実車でお確かめくださいね。