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トヨタ ノアは基本的に5ナンバーサイズの枠をフル活用した、中型ミニバンです。搭載エンジンはWLTC総合モードで13.6km/Lの2.0リッターガソリンと、同じく19.8km/Lの1.8リッターエンジン+モーターのハイブリッドシステムを搭載します。
ノアのボディタイプは標準ボディと、エアロパーツ装着車が用意されます。グレードは標準ボディが高級仕様の「G」と廉価仕様の「X」。エアロパーツ装着車は「Si」です。
標準ボディは全幅が1695mmで5ナンバー登録ですが、エアロパーツを装着すると全幅1735mmとなり3ナンバー登録となります。3ナンバーと言ってもエンジンは2.0リッター以下なので、自動車税は5ナンバー車と変わりません。
乗車定員はセカンドシートがキャプテンシートの場合7名、ベンチシートの場合8名となります。
2021年8月時点で販売されているトヨタ ノアは、シリーズで3代目となり、型式から「R80G/W」型と呼ばれます。中古車販売店で3代目ノアを探すなら、「80型ノア」と言えば店員さんはすぐにわかってくれます。
現行80型ノアは、2014年にフルモデルチェンジされて、今年で7年を迎えました。日本車のモデルチェンジサイクルは通常4~5年なので、モデルライフの長い長寿車と言っていいでしょう。すでにいつでもモデルチェンジできるタイミングです。
トヨタ ノアにはヴォクシーとエスクァイアという兄弟車が存在します。兄弟車とは基本的な構造やメカニズムは同じで、エクステリア、インテリア、車名、グレード名などを変更した車のこと。トヨタには兄弟車が多かったのですが、これは販売店が4種類あったからです。各販売店は取り扱い車が異なり、店舗の雰囲気や顧客層も異なるため、同じ中型ミニバンでも、個性を分ける必要があり兄弟車が生まれたのです。
トヨタ店とトヨペット店は高級車、カローラ店は名前の通りカローラなど大衆車、ネッツ店はスポーティーな車や若者向けの車を販売していました。そのためオーソドックスなノアはカローラ店、スポーツイメージのヴォクシーはネッツ店、高級感のあるエスクァイアはトヨタ店とトヨペット店で販売されています。外観デザインや内装、メッキ加飾などで差別化されていますが、メカニズム的には同じ車です。
現行80型ノアがモデルチェンジされたのは、2014年1月でした。自動車業界ではモデルチェンジを、先代モデルと同じ月に行うケースが多いのです。ノアの次のモデルチェンジは2022年と言われていますが、このような事情により1月が最有力候補と言えます。
現行80型が大好評なためコンセプトの変更などはなく、現行80型を踏襲するキープコンセプトのモデルチェンジとなります。エクステリアデザインは現行80型のイメージを受け継ぎ、さらに洗練されたものとなるようです。
プラットフォームやエンジンは全面刷新され、すべて新型に変わります。自動車は1度新しいプラットフォームを開発したら、最低でも2世代は改良を重ねながら使用します。現行80型は、前の70型のプラットフォームをベースに改良したものを使用しています。エンジンは1度開発したら、最低でも10年は使用します。ただしエンジン本体のブロックに変更を加えず、ヘッド回りやバルブ回り、吸排気系などは随時改良されています。
次期型ノアではTNGAプラットフォームを採用します。TNGAプラットフォームの特徴は、低重心であること。ミニバン特融のロールやふらつきも、低重心のTNGAプラットフォーム採用により、改善が期待できます。
エンジンは、燃焼効率を高めたダイナミックフォースと呼ばれるトヨタ最新のエンジンに置き換わります。搭載されるのは2.0リッターガソリンエンジンと1.8リッターエンジン+モーターのハイブリッドシステムで、排気量の変更はありません。
運転支援システムの「TOYOTA SAFTY SENSE」は、新型ランドクルーザーに搭載される最新型を搭載する見込みです。
次期型ノアの兄弟車は廃止の公算が高く、エスクァイアは廃止、ヴォクシーは存続か廃止か未だ流動的です。近年トヨタは兄弟車を整理して、車種を絞り込んでいます。その理由は大きく2点で、
です。
販売店の1本化について、兄弟車が必要な理由は各店舗に合わせた車を販売するためでした。しかし2020年よりトヨタは販売店の4チャンネル体制をやめ、全店舗で全車種を取り扱うことになり、兄弟車を開発・販売する必要性がなくなりました。そこで兄弟車の中でも車歴が長い本家とされる車や販売の多い車を残すことになり、まずノアが残ることになりました。
コスト削減について、車体やメカニズムが同じで開発費を余分にかけなくて済むといっても、デザイン・内装・ネーミングが違うため、一部部品、ロゴ、カタログ、CMなどは別に作らなければならず、コストがかかります。そこでトヨタは販売台数の少ない兄弟車は廃止して、販売台数の多い車種に絞り込む経営戦略を取っています。
ノア3兄弟の本家はノアなので、ノアは存続します。兄弟車でブランド廃止が確定的なのが、エスクァイアです。エスクァイアはノア、ヴォクシーと比較して販売台数が少なく、2021年1~6月の合計で7219台を登録しました。同じ期間でヴォクシーは4万1101台、ノアは2万5229台なので、いかにエスクァイアの販売台数が少ないかがわかります。そこでエスクァイアは廃止とし、代わりにノアにメッキをあしらった高級志向のグレードを設定する模様です。
次期型が存続か廃止か流動的なのが、ヴォクシーです。現行型ヴォクシーは2014年のデビュー以来、ノア3兄弟の中で一番販売台数が多い車です。また歴代のヴォクシーとノアの販売台数を比較しても、2002年に両車とも初代モデルがデビューし2004年まではノアの販売台数が多かったものの、2005年にはヴォクシーが7万2991台、ノアが7万2859台でヴォクシーが逆転。以来現在まで、ヴォクシーの販売台数が多いのです。
2021年の春ごろまでは、ノアを標準ボディ、ヴォクシーをエアロパーツ装着車として存続する方向でした。しかし最新の情報では、ヴォクシーも廃止してノアに1本化するとのこと。ノアのエアロパーツ装着車に、ヴォクシーを思わせるグレード名を採用するとのことです。
しかしヴォクシーは販売が非常に好調なため、今後何らかの変更があるかもしれません。次期型ヴォクシーが存在するかしないかは、2022年1月のモデルチェンジを迎えないとわからないと言っていいでしょう。
トヨタの兄弟車は、トヨタ販売店のカラーの違いにより生み出されたものでした。しかし現在ではトヨタ販売店で、全トヨタ車を購入することができ、兄弟車の必要性がなくなりました。また、兄弟車の廃止は開発・生産・販売面で効率化を求め各種コストを下げ、利益確保を容易にします。そんな大人の事情で次期型でノア3兄弟は整理されます。ノアだけになるか、ヴォクシーも存続するのか、2022年1月が楽しみですね。
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