お電話でもお気軽にお問い合わせください
0120-305-309
10:00~19:00
(水曜定休日)
育児や移動の道具として重宝される中型ミニバンの中でも、人気が高い車種が日産 セレナです。中古車でも人気の高いC25型のご紹介と最新のC27型と比較した場合のC25型日産 セレナのメリット・デメリットを検証してみました。
C25型日産 セレナは、現行C27型モデルの2世代前の車種で、日産 セレナの3代目モデルです。製造期間は2005年から2010年なので、どんなに新しくても11年前のモデルになります。それだけに中古車で購入する場合の価格は、こなれてきています。
C25型3代目日産 セレナは「1BOXの可能性をシフトする」「家族の絆をシフトする」のキャッチコピーのCMでお馴染みのクルマです。日産とルノーが協業体制になってから、セレナとして初めてモデルチェンジした5ナンバーサイズの中型ミニバンで、基本コンポーネントはルノーと共通です。
2リッターエンジンを搭載し、変速機はCVTを採用。駆動方式はFFと4WDが用意され、乗車人数は2列目がベンチシート仕様で8人です。
車種展開は大きくわけて2種類で、全幅が1695mmの標準ボディと1725mmでエアロパーツを装着したスポーティ仕様のハイウェイスターでした。
このように、C25型日産 セレナのコンセプトは現在のセレナと全く同じで、逆に現在のC27型セレナは中型ミニバンとして熟成の域に入ったとも言えます。3代目C25型日産 セレナが発売された16年前には、既に中型ミニバンのコンセプトは固まっており、それが日本のターゲットユーザーとなるニューファミリー層に受け入れられ、新たな国民車と言えるジャンルにまで成長していたのです。
最新のC27型日産 セレナと比較してC25型に違いがあるとすれば、環境性能と細かい使い勝手の違いなどで、C25型日産 セレナは現在でも十分に通用する機能とデザインを持ったミニバンです。
※データは「20S」というグレードのものです。
主要スペックを見ると、現行型との違いが本当にわずかです。一番の違いはエンジンで、モーター補助のない自然吸気エンジンであること。現行C27型日産 セレナの搭載エンジンはマイルドハイブリッドとe-POWERで、エンジンを効率よく使用しています。
現行のC27型日産 セレナの強みに多彩なシートアレンジがありますが、この美点はC25型でも変わりません。C25型日産 セレナの2列目シートはベンチシート仕様で、左右席と中央席から構成されます。中央席はセンターコンソールの機能を持ち、独立してフロントシート間へスライドが可能です。この状態にしたベンチシート残りの左右席は、左右独立して前後左右にスライドが可能です。
3列目シートは左右分割跳ね上げ式で、スライド機能はありません。2列目の多彩なスライドと3列目の跳ね上げ機能で、多種多彩なシートアレンジが可能です。
C25型日産 セレナが発売された2005年で、燃費計測は10.15モードでした。現在のWLTCモードと異なり、より緩やかな負荷をかけた燃費測定でした。その燃費はFFで13.0km/L、フルタイム4WDで11.8km/Lです(どちらも2005年発売モデルでグレードは20S)。
FF車は2008年12月発売モデルから、燃費測定がJC08モードになりました。こちらでの燃費は同じく20Sグレードで、FFは12.0km/L。フルタイム4WDは2009年4月発売モデルからJC08モードとなり、燃費は12.2km/Lとなりました。実際の燃費は、運転方法や道路状況にもよりますが、平均すると10km/L前後のようです。
C25型日産 セレナは、ルノーとプラットフォームを共有した初期のクルマで、エンジンもルノーと共有する新世代エンジンを新採用しました。現在のC27型日産 セレナにも搭載されているこのエンジンは、現在よりも燃費と環境性能に劣ります。
現在の日産 セレナのガソリンエンジンは、モーターアシストありのマイルドハイブリッド化され、エンジンに負荷がかかり燃焼を多く行い余分な排気ガスを出さざるを得ない領域をモーターが肩代わりしています。そのため現行のC27型と比較すると、C25型日産 セレナはモーターのない純ガソリンエンジンである分、燃費と環境性能に劣るのです。
C25型日産 セレナが発売された2005年当時、自動車の安全装置はパッシブセーフティとアクティブセーフティと呼ばれる装備類でした。パッシブセーフティは衝撃を受けたときに乗員を守る技術で、エアバッグ、シートベルト、衝突安全ボディなどで、これらはC25型日産 セレナは標準装備です。
アクティブセーフティは事故を未然に防ぐ装備類のことで、アンチロックブレーキ(ABS)、横滑り防止装置(VSC)、トラクションコントロール(TCS)などで、現在の先進安全装備のご先祖様と言えます。C25型日産 セレナにはABSが標準装備されています。
先進安全装置は自動ブレーキやABS・VSC・TCSを統合的に制御する車両姿勢維持装置、高速道路の同一レーンを走り続けるプロパイロットなどですが、これらの装置は2010年代に入ってから普及し始めました。C25型日産 セレナにとっては未来の装置で、当然、搭載されてはいません。
1980年代後半以降の日本車の品質は世界でもトップクラスで、現在でも(修理やレストアをしながらですが)現役の車両が多く、高値で売買されるほどの人気ぶりです。となるとわずか15年ほど前のC25型日産 セレナが自動車として動かないかといえば、もちろん、そんなことはありません。ただし、初登録から13年経過した自動車は重量税が上乗せされます。2年に1度のことですが、余分な支出は家計にとってデメリットですね。
C25型日産 セレナは2005年から2010年にかけて製造された、現行C27型日産 セレナの2世代前のモデルです。ミニバンとしては古い部類に入るモデルなので、中古車価格はかなり安価になっています。流通価格の中心は20から50万円台が多く見られます。
しかもファミリーユースのミニバンだけに、スポーツカーのようにメカニカルなチューニングを行い、サーキット走行のように車両へのダメージを伴うハードな走りをした車両は、まずありません。多少年式が古くても、自動車として優良な車両が多いのもミニバンの中古車の特徴です。
とりあえずミニバンが必要で、予算をなるべく抑えたい方にはC25型日産 セレナはおすすめです。
先進安全装備が普及する前の車両であるC25型日産 セレナには、ABSしかアクティブセーフティ機能がありません。それだけ機械が運転に介在することはなく、運転者の腕が重要となる車種です。
「最近の自動車が先進安全装備だらけで、運転していても面白くない」と感じているのなら、C25型日産 セレナは運転も楽しく感じることでしょう。
最近の自動車のフロントマスクのデザイントレンドは、オラオラ顔です。どんと大きく構えたフロントグリルと鋭いヘッドライト、多すぎるメッキ類とかなり派手なデザインです。こういう現在のデザイントレンドが受け入れられない方には、C25型日産 セレナ(特に前期型)のフロントマスクは、ホッとするかもしれません。ほのぼのとして平和で穏やかな気分にさせてくれるデザインだと、筆者は感じます(個人による評価の差があります)。
1980年代後半から90年代にかけて、国産車は機能と品質でピークを迎えました。そして2000年代以降、自動車メーカーは自動車の基本性能を磨きあげ、環境負荷が低く、より上質で快適な車づくりを行ってきました。
C25型日産 セレナと現行のC27型を比較した場合、先進安全機能など新開発された技術以外の大きな差は環境性です。この点が気にならないのであれば、安価に入手できるC25型日産 セレナは家計に優しいミニバンでおすすめです。
スマートフォン、パソコンからのお問い合わせ・ご相談はこちら