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2021年1月から9月までの新車登録台数で、全登録車で最多登録台数となるのがトヨタ ヤリスです。ではミニバンではというと、1位はトヨタ アルファードで7万9669台、2位はトヨタ ヴォクシーで5万4716台と2万4953台の差をつけています。ちなみに3位はホンダ フリード(5万2895台)、4位に日産 セレナ(4万8743台)、5位トヨタ シエンタと続きます。
ホテルの送迎を主な用途とするトヨタ グランエースを除く一般ユーザー向けのミニバンでは、トヨタ アルファードは国産最上級ミニバンで、高価な高級車です。新車販売の中心価格帯は400万円台。それが1カ月平均8800台も売れるのですから、トヨタの販売力の強さがわかります。
トヨタ アルファードの魅力はリセールバリューの高さ、押し出しの効いたフロントマスクの他、巨大な全長と横幅、全高による威圧感や巨大サイズの車体が生み出す広大な室内空間にあります。
そこで2021年1月から9月のミニバン登録台数トップ3のトヨタ アルファード、トヨタ ヴォクシー、ホンダ フリードが折しも大中小のミニバンなので、3車でどれくらい車体と室内のサイズが違うのか、比較してみました。
大型ミニバンのトヨタ アルファード SR “Cパッケージ”の車体サイズは
です。ほぼランクル並みの大型車です。
中型ミニバンのトヨタ ヴォクシー ZS(ハイブリッド)の車体サイズは
です。アルファードより全長で240mm短く、全幅(横幅)は115mm狭く、全高で125mm低くなります。
ヴォクシー ZSはフロントフェンダー回りを拡幅して1735mmの全幅になっていますが、ボディ本体は1695mmの横幅です。こちらでアルファードの全幅と比較してみると、155mm狭くなります。
ホイールベースは150mmアルファードより短く、この違いは特に2列目シートの足元空間のゆとりの差に直結します。
小型ミニバンのホンダ フリード HYBRID G Honda SENSING(FF)の車体サイズは、
です。全長はアルファードより685mm、ヴォクシーより445mm短くコンパクトです。全幅はアルファードより155mm、ヴォクシーより40mm狭くなります。ただしヴォクシーのボディそのものの全幅は1695mmなので、こちらで比較すると同等です。全高はアルファードより240mm、ヴォクシーより115mm低くなります。ホイールベースはアルファードより260mm、ヴォクシーより110mm短くなります。
ホンダ フリードはトールタイプのコンパクトカーではなく、コンパクトサイズで設計したミニバンという点が魅力です。
次に各車の室内サイズを比較してみましょう。ミニバンの購入動機の1つは、室内空間の広さです。大中小型のどのサイズのミニバンの室内空間が必要なのかをチェックしておかないと、必要なサイズのミニバンに出会えなくなります。
大型ミニバンのトヨタ アルファード SR “Cパッケージ”の室内サイズは、長さ3210mm、横幅1590mm、高さ1400mmです。
通商産業省が発行している「設計のための人体寸法データ集」によると、日本人の肩幅の平均は43.2cmだそうです。もっとも、成人男性で肩幅43.2cmの人は全体の10%しかいないそうで、成人男性だけなら45.6cmが肩幅の平均とのこと。
このデータを元にすると、アルファードの室内の横幅は1590mmあるので、2列目シートに3人掛けのベンチシート仕様を選択しても1人あたりの幅が530mmで、大人3名が座れる計算です。
室内の高さは1400mmあるので、小学校低学年のお子さんなら起立ができる高さ。大人がシートに座っても、頭上空間で窮屈さを感じることはないでしょう。
中型ミニバンのトヨタ ヴォクシー ZS(ハイブリッド)の室内サイズは、長さ2960mm、横幅1540mm、高さ1400mmです。アルファードと比較すると長さで250mm短いものの、横幅は50mmだけ狭く、高さは同じです。アルファードの全幅はヴォクシーより115mm広いので、室内空間の横幅が50mmしかヴォクシーより広くないのは意外です。これは先ほどご紹介した、日本人の肩幅の関係でしょう。横3人掛けなら1500mmあれば足りるので必要以上の空間を確保せず、残りの寸法に衝突安全性を高めるボディ構造にしたらい、内装を工夫して快適さを演出しています。
ミニバンの室内の長さはフロントのダッシュボード先端から3列目のシートバックまでの距離です。この寸法でヴォクシーがアルファードより250mm短いということは、シート間の距離が詰まっていると言えます。またアルファードのシートはヴォクシーよりも厚みがあり、豪華です。それを差し引いてもアルファードの2、3列目シートは、ヴォクシーより広いと言えるでしょう。
アルファードとヴォクシーを室内空間の違いで迷っているのなら、横幅と高さは同等なので、2、3列目シートの足元空間の違いに着目してみてください。
小型ミニバンのホンダ フリード HYBRID G Honda SENSING(FF)の室内サイズは、長さ3045mm、横幅1455mm、高さ1275mmです。
室内の長さはアルファードより165mm短く、ヴォクシーより85mmも長くなっています。これにはもちろん、理由があります。それはフリードの3列目シートバックが、リアのバックドアぎりぎりに設置されているためです。
アルファードやヴォクシーは3列目シートはリアのバックドアより200mm程度前方にあり、ラゲッジスペースも確保できています。しかしフリードは3列目シート乗車時にはラゲッジスペースを確保できておらず、室内の長さはダッシュボードからリアバックドアまでの寸法と言っても過言ではありません。そのためラゲッジスペースを使用するなら、3列目シートは収納しなくてはならず、フリードは実質的に2列シート車と言えます。
ホンダ フリードの室内の横幅は1455mmで、ボディの全幅が同じヴォクシーと比較しても85mmも狭くなっています。この横幅だと成人男性3人掛けは、きついですね。成人女性やお子さん3人なら、余裕の横幅です。
室内高さは一番低い1275mmで、他2車より125mm低くなります。この高さだと未就学児童なら起立ができる高さです。
車体サイズから考えると住宅街や都市部で運転するなら、ヴォクシーやフリードの取り回し性の良さが光ります。またどちらも基本的に5ナンバーサイズなので駐車場の確保も容易です。
アルファードを住宅街で所有するのなら、運転が上手でないと難しいです。道路ぎりぎりにまで塀がある角を曲がるような場合、ハンドルの切り返しや細かな前進後退による運転が必要となります。車体が大きくホイールベースも長いので、内輪差と外輪差が大きく、それを考慮した運転が必要です。アルファードを所有するなら、郊外の一軒家で広い駐車場があると、運転のストレスが減りますね。
室内サイズを元に考えると、普段乗車する家族や仲間の体型や構成(大人か子供か、性別など)、使用の主な用途により、大中小型どのサイズのミニバンを選択したらいいかが判断できます。
アルファードとヴォクシーなら、最大で成人7または8人の乗車が可能です。3列目シートはやや狭いので成人5または6人に子供2人なら窮屈さを感じることもないでしょう。室内の違いはヴォクシーは日常的、アルファードはラグジュアリー仕様という点です。
用途的にはどちらでも育児、レジャー、旅行など広範に対応できます。さらにアルファードは高級車なので、大切なお客様を送迎するようなおもてなしにも使用できます。
フリードを選択するなら、ラゲッジスペースの使用前提で、2列シートのミニバンとして運用するのが良いですね。無理なく乗車できる構成は大人4人子供1人、大人2人子供3人です。お子さんが生まれたばかりのニューファミリーや、夫婦二人のためのミニバンと考えると良いでしょう。
国産ミニバンは大中小と、各サイズが揃っています。後々、空気を載せて走ると嘆かないよう普段乗る人数や体格、使用目的を考えて、自分たちのライフスタイルに合うサイズのミニバンを選択してくださいね。
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