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新車の購入方法で一般的なのは自動車ローンですが、他にも現金払いカーリースがあります。カーリースとはリース会社がお客様の代わりにお客様の希望通りの自動車を購入し、契約期間中リースし(貸出し)てくれるサービスです。
リース内容は自動車購入時の全費用、リース契約期間中の整備・メンテナンス費、車検時の法定費用や自動車重量税、毎年支払う自動車税種別割などが含まれます。これらの合計金額を毎月、リース料として支払います。
リース期間が終了すると、通常3つの選択が迫られます。それは「車両を返却する」「車両を返却せず残り金額を支払う」「同じ車両を再リースする」です。ただしリース期間が長いサービスでは、最終的に自動車を譲ってもらえるものもあります。
カーリースを使用して自動車を入手する場合、リース料金のほかに維持費として必要となるのが任意保険料(リース会社による)、燃料代、駐車場代(賃貸の場合)などです。整備費用や法定費用、各種税金もリース料金に含まれるので、車検月や法定点検月などで支払額の変動がなく、資金計画が立てやすくなります。
さらにボーナス払いをなしにしたら、毎月の支払額は高額にはなりますが、さらにリース料金の支払いが平均化します。いずれにしても計画的な支払いができるのが、カーリースのメリットです。
事業を行う時、高額な機器や自動車などはリース契約をするのが一般的です。というのも、リース契約は毎月の使用料であり、全額が会社や個人事業主の経費になるからです。
日本の税法では、長期間使用できる自動車やパソコンなどで20万円以上で取得した物品は、1回の申告で全額経費計上することはできず、減価償却します。物品の取得金額を税法で決められた償却期間中に、毎年何割かずつ経費に計上する決まりです。
社用車として使用する登録車(軽自動車以外の車のこと)なら償却期間は6年なので、仮に社用車を600万円で取得したら毎年100万円ずつ経費計上するイメージです(実際にはもっと細かく決められています)。
しかしカーリースであれば、カーリースはレンタルであり自動車を購入したわけではないので、減価償却の必要がありません。社用車のリース料はいくら高額でも毎月全額計上できるので、節税対策にもなります。会社のオーナーや個人事業主などが高級車に乗るのは、節税対策の一環なのです。
会社や個人事業主が社用車を購入した場合、自動車の購入・維持にかかる費用は色々な科目に振り分けられ、会計を複雑にします。そのため会計専門の社員を雇ったり、会計士や税理士に業務を依頼することになり、コストがかさみます。リース契約なら全額「リース代金」として計上すればいいので面倒はなく、会計にかかる経費や労力の節約になります。
カーリースは自動車関連の毎月の支出額を平均化でき、法人や個人事業主ならリース代金は全額経費となり、会計にかかるコストダウンも図れるメリットがありました。ではデメリットはないのでしょうか?
自分で好きな車両を選び、好きなオプションを付けることができるリース車両は、あたかも自分の所有物であるかのように思えますが、あくまでも「借り物」です。リース車両の所有者はリース会社であり、お客は「使用者」と車検証にも明記されています。
借り物なのでおろそかには扱えません。過走行、カスタマイズ、ドレスアップ、チューニングはやらない方がいいです。過走行とは年間8000~1万2000km以上を走行すること。つまり月に650~1000kmです。毎月1000km以上走行するなら、購入する方が最終的に得する可能性があります。
カスタマイズは原状復帰が簡単なシートカバーやラッピングフィルムなら問題ないです。しかし車内トリムの張り替え、シート生地の張り替え、オーディオ変更や追加スピーカー加工、車体に穴を開けて装着するエアロパーツの装着など、原状復帰が難しいカスタマイズはやめましょう。リース終了時の原状回復費用が、多くかかります。また車両返却時の査定額も低くなり、追加料金が発生する可能性が高まります。
チューニングもエアクリーナーをスポーツクリーナーに変更するくらいなら、大目に見てもらえるでしょう(原状復帰は必要です)。しかしターボ追加、タービン変更、コンピューターチューニング、排気系システムの変更などはやらない方が無難です。そもそもこのような機械的なチューニングは、リース契約では禁止事項になっています。またいくら現状回復しても、見る人が見ればすぐにチューニングした車両だとバレてしまい、車両返却時の査定額が低くなり、追加料金が発生する可能性が高まります。
さらにリース契約で禁止された使い方をすれば、違約金の支払いが待っています。リース車両はあくまでオリジナルのまま、大人しく乗るのが基本なのです。
カーリースはリース車両の返却時の価格を、契約時に決めています。その残価が一般的な買取価格の相場より2割ほど安い傾向にあります。これは過走行や荒い使い方をされた場合に備えているためで、お客様に心置きなくリース車両を使ってほしいというリース会社の良心かもしれません。しかしリース期間中、リース車両を丁寧に扱い、返却時の査定額がリース契約時の残価を上回っても、お客に差額が帰ってくることは、多くの場合でありません。
リース契約終了時に車両を返却し、査定がリース契約で定められた残価に届かなかった場合、差額を支払う必要があります。自分で査定額の高い会社を探してそちらで査定してもらう、ということは通常できません。とはいえ車体に穴を開けるようなカスタマイズを避け、機械的なチューニングを行わず、常識の範囲内でリース車両を使用していれば、そうそう発生するものではありません。
唯一心配な要因は、リース契約時とリース終了時の中古車市場の相場の変化です。例えば現在の中型ミニバンならトヨタ ヴォクシーが人気ですが、3年後も人気とは限らないということです。ただしリース会社もこの点は熟知していて、リース契約終了後の再販が見込めない車種ではリース契約をしない会社もあります。もし希望の車種・グレードがリース対象になくても、リース対象車から選んだ方が、後々の追加料金の心配が少なくなります。
車両返却時に追加料金を発生させないためには、リース車両に大切に乗ることです。少しでも査定額が上がるよう、きれいに乗ることです。となると過走行、カスタマイズ、ドレスアップ、チューニングなどはやらない方がいいですね。さらにブレーキパッドの余計な摩耗を避けるため、急ブレーキやサーキット走行も難しいですね。タイヤも偏摩耗しないよう、急ハンドルや急発進なんてもってのほかです。愛車なのに、気を遣って使わないといけないなんて、精神衛生上良くありませんね。
カーリースの最大のアピールポイントは、「毎月定額払い」です。しかしこれは、ボーナス払いを選ばなかった時の場合です。ボーナス払いを選べば、ボーナス月にリース料金がボーナス払い分加算され「毎月定額」にはなりません。
さらに、毎月の支払いが低額であるとする広告も目立ちます。これはボーナス払いを選択したときの、ボーナス月以外の支払額を強調した広告です。現在はボーナス払いの金額をしっかりと表示するよう指導されているので、これが明記されていない広告のリース会社は後々のトラブル回避のためにも、避けた方が無難です。
リース会社によっては、リース車両に任意保険料を入れてくれる会社もあります。もしお客様にとって初めての車なら問題ないのですが、反対に数台目の車で任意保険の等級も上がっていても、その等級を引き継ぐことはできません。
リース車両に最初から任意保険が含まれている場合、その任意保険はカーリース専用の任意保険である場合があるからです。こういうリース車両を契約したら、元の任意保険会社に連絡し、中断手続きを行いましょう。会社にもよりますが、何年間かは等級を保存してくれ、いずれ再開できるというサービスです。
リース車両に任意保険が含まれておらず、契約者が任意保険をかける場合にはそれまでの等級が引き継げますので問題はありません。
リース車両とリース契約期間中に変更したくなったり、変更せざるを得なくなった場合、途中解約の上、新しい車両を入手することになります。リースを途中解約した場合には、リース会社から違約金と残りリース期間の支払い全額を求められます。違約金が無駄ですね。
自動車はライフスタイルの変化で、求められる車種やボディタイプが変わる乗り物です。単身者や夫婦二人なら2シーターのスポーツカーも検討対象に入ります。しかし子供を授かった、ご両親と同居することになったといった場合には、セダンやミニバンに変更せざるを得ません。
ライフスタイルの変化が予想される場合には、リースではなく自動車を購入した方が突然の多額の請求が発生することもなく安心です。
カーリースはあくまで「自動車を借りる」サービスです。借り物の自動車なので、無理な使い方はできません。気を遣って自動車を長期間使用するのは、疲れると思います。長期に渡って使用する自動車は、所有して思い通りに使うのが一番ですね。
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