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2020年から自動車の燃費表示は、従来のJC08モードからWLTCモードに切り替えられています。従来の計測方法は日本のオリジナルで、自動車の走行パターンをすべてひとまとめにして計測したものです。それに対しWLTCモードは市街地、郊外、高速道路と3パターンの走行での燃費をそれぞれ計測したもの。従来のJC08モードに相当するのは、WLTC総合モードと呼ばれます。
なぜ燃費表示法が根本的に変更になったのかと言えば、欧米の燃費表示法に倣ったからです。欧米では従来から走行パターン別に、燃費表示を行っていました。こちらの方が実際の燃費に近い計測が可能なのです。
とはいえ、燃費測定は一定走行が基本。実際の道路のように割り込み、飛び出し、あおり運転などはなく、急ブレーキ、急発進、急ブレーキなどの操作もありません。そのため、実際の燃費はおよそカタログ燃費の8掛け(約80%)と言われ続けており、燃費表示法がWLTCモードに変更になっても、この傾向に変わりはありません。また運転者によっては丁寧な運転を心掛け、カタログ燃費を上回る人もいます。カタログ燃費はあくまでも目安と考えると良いでしょう。
現行R80G/W型トヨタ ノアの燃費と、ガソリン満タン時の航続距離をご紹介します。現行型ノアにはガソリンエンジンとハイブリッドシステムの2種類のパワーユニットが搭載され、ハイブリッドはFFのみですが、ガソリン車にはFFと4WDの2種類の駆動方式が採用されています。それぞれの組み合わせ別に見ていきましょう。なお燃料は、無鉛レギュラーガソリンです。
現行R80G/W型トヨタ ノアのハイブリッド車では標準ボディのGとXグレードと、エアロボディのSiグレードで燃費が違います。その原因は装着タイヤです。GとXグレードでは195/65 R15と細いタイヤを装着していますが、Siグレードでは205/55 R16と幅の太いタイヤを装着しています。この違いが燃費の差になります。
また3代目トヨタ ノア ハイブリッドの燃料タンクは50Lです。航続距離は、WLTC総合モードにガソリン全量を乗じて求めることにします。
3代目R80G/W型トヨタ ノア ハイブリッドG、Xグレードの燃費
3代目R80G/W型トヨタ ノア ハイブリッドSiグレードの燃費
信号による停車と発進を繰り返す市街地モードの燃費が、郊外や高速道路モードより大きく落ち込んでいないのは、ストロングハイブリッドの恩恵です。発進時はエンジンに大きな負荷がかかり、その分燃料も多く消費します。そこをモーターが代ってくれるので、エンジンは燃費の良い領域だけで効率的にパワーを生み出すことができます。
太いタイヤを装着するSiグレードは航続距離で40km短くなり、その分燃費が悪くなっています。新車装着時のタイヤは、タイヤメーカーのベースモデルが装着されるケースが多いので、燃費を伸ばすなら転がり抵抗係数A以上のミニバン専用タイヤの装着をおすすめします。
ちなみに従来のJC08モードでは、ノア ハイブリッドは全車22.8km/Lです。
大阪市から航続距離内で行ける最遠の都市は北は山形市(897km)、南は宮崎市(892km)や鹿児島市(881km)になります。ハイブリッドの3代目トヨタ ノアはカタログ上、かなりの航続距離であることがわかります。
ガソリン車でもエアロボディのSiグレードは、標準ボディのG、Xグレードより太いタイヤを履きます。サイズは205/60 R16です。またガソリン車の燃料タンク容量は55Lで、ハイブリッド車より5L多くなります。
3代目R80G/W型トヨタ ノア ガソリン(FF)G、Xグレードの燃費
3代目R80G/W型トヨタ ノア ガソリン(FF)Siグレードの燃費
2.0リッターエンジンを搭載したミニバンとしては、WLTC総合モードで13km/L台は高燃費な部類です。注目してほしいのは市街地モードの燃費で、郊外や高速道路モードより大きく落ち込んでいます。市街地での運転が多いなら、ハイブリッド車を購入した方が給油の手間が省けますね。
大阪市から航続距離内で行ける最遠の都市は、熊本市(709km)です。北に行っても700km台の県庁所在地はありません。
ちなみにガソリン(FF)のJC08モードは、2017年7月のマイナーチェンジモデルで16.0km/Lです。
3代目トヨタ ノアのガソリン車には、4WD車が設定されています。タイヤの太さに加え、4WDシステムが燃費悪化の要因になります。エンジンの出力を後輪にまで伝えるシャフトが、燃費の悪化に最も関係するのです。
3代目R80G/W型トヨタ ノア ガソリン(4WD)G、Xグレードの燃費
3代目R80G/W型トヨタ ノア ガソリン(4WD)Siグレードの燃費
太いタイヤと4WDシステムのため、3代目トヨタ ノアで最も低燃費なのがが、ガソリン4WDのSiグレードです。市街地モードで9.3km/Lということは実燃費なら7.5km/L前後と思われます。ちなみにJC08モードでは、標準ボディのG、Xグレードで15.0km/L、エアロボディのSiグレードで14.8km/Lです。(どちらも2017年7月マイナーチェンジモデルの燃費)
大阪市から航続距離内で行ける最遠の都市は、北は宇都宮市(642km)、南は大分市(656km)や佐賀市(663km)です。ハイブリッドと比較すると、すこし物足りないですね。
トヨタの中型ミニバンの4WDが必要という方は、2022年1月にモデルチェンジされると噂の次期型ノアを検討した方が良いでしょう。次期型ノアでは、ハイブリッド車にも4WDが設定されるとの噂です。トヨタのハイブリッドの4WDは後輪をモーターで回すため、ガソリン4WD車ほどの燃費の落ち込みはありません。
中古車市場で人気の2代目70型トヨタ ノアの燃費も、参考までに調べてみました。2代目ノアの燃料タンクは60L、燃料は無鉛レギュラーガソリンです。
2代目R70型トヨタ ノア ガソリン(FF)の燃費
2代目R70型トヨタ ノア ガソリン(4WD)の燃費
2代目ノアと3代目ノアのガソリン車同士で燃費を比較してみると、3代目ノアの方がFF車で2.4km/L、4WD車で2.4~2.6km/Lほど燃費が向上しています。これは燃焼効率を飛躍的に進化させたエンジン技術や、各低燃費技術の総合的な成果です。
3代目トヨタ ノアの燃費と、航続距離を中心にご紹介しました。ハイブリッド車は車両価格が高く、しかも燃費の差で車両本体価格の差分を埋めることができないと言われています。しかし市街地、郊外、高速道路とどの走行環境でも安定して高い燃費を稼ぐことができます。特にモーターが働く発進時などは、ガソリン車違い排気ガスが出ないのも、環境に配慮する方にはうれしいですね。
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